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「伝送速度は無限に高められる」。こうまで思われていた光ファイバー通信。ここへ来て、材料由来の物理限界が見えてきた。1本のファイバーに従来技術で光信号を多重しても“100Tビット/秒”の壁を超えられないという。そこで新たな高速化技術として浮上したのが「空間分割多重化」だ。1本で1Pビット/秒以上を目指す研究が活発になり始めた。

 光ファイバーによる通信システムが1980年代初頭に実用化されて以降、伝送容量は飛躍的に拡大した。実用化当初の伝送容量は光ファイバー1本当たり100Mビット/秒。現在は最大10Tビット/秒だ。研究レベルでは100Tビット/秒に達している。

 一方、インターネットを流れる通信量(トラフィック)の増加はとどまることをしらない。モバイル機器による通信量の増加が目覚ましく、毎年1.5~2倍の勢いで伸びている。今後はIoT/M2M機器によって通信量は急増するとの予測がある。米Cisco Systems社は、2019年に世界の年間通信量は2014年の3倍の2ゼタバイトに達すると予測している。光ファイバーは伝送容量を今後も継続的に拡大する必要に迫られている。