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2020年の東京オリンピックで4Kや8Kの映像配信サービスが提供されるのに合わせ、高効率のデータ符号化技術などの準備が急ピッチで進んでいる。第5世代移動通信「5G」など、新たな通信技術の登場時期とも重なる。スマートフォン(スマホ)やタブレット端末などさまざまな情報機器で、高速なデータのやりとりが実現しそうだ。

 東京オリンピックに向け、放送に加え移動通信など高速データ通信技術の開発が活発に進んでいる(図1)。ディスプレー技術と合わせ、今後急速な進化が期待されている。

図1 メディア伝送関連の技術やサービスの動向
2020年の東京五輪に向けた、放送や通信関連の技術やサービスの動向を示した。4Kに加え、8Kの試験放送が2016年にも始まる。2018年までには、BS放送で本サービスが始まる予定だ。これを目標に、次世代符号化方式「HEVC」の圧縮率向上も進む。通信技術も大きく進展する見込みで、中でも目玉は第5世代移動通信「5G」だ。基地局から端末への下り方向で、ピーク時に5Gビット/秒という超高速伝送を目標に据える。
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表1 4Kおよび8Kの映像サービスの動向(NTTの資料を基に本誌作成)
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 まず、受像機や配信システムなどのメーカーが特に気にしているのが、4Kや8K放送の実用化タイミングだ。総務省の研究会の報告書などによれば、2018年までには、4Kおよび8Kの商用サービスが開始される見込み(表1)。このうち4K映像に関しては既に、NTTぷららがVOD(ビデオ・オン・デマンド)の商用サービスを2014年10月に開始済みのほか、2015年3月にスカパーJSATが4K放送を始めている注1)

注1)放送局の需要に応えようと、放送機器メーカーも動き出している。ソニーは4K映像をライブ配信するシステムで、無数の放送機材をネットワーク接続する際に、専用ルーターでなくIP(internet protocol)のルーターを使って構築する技術を開発、売り込みを始めた。