東京工業大学は2004年1月21日,三洋電機,三菱化学株式会社,富士通研究所(本社:川崎市),三菱電機と個別に研究開発に関する連携協定を締結することで合意したことを発表した。

 三洋電機とは「次世代環境技術分野」を第1弾とする「次世代技術分野」で提携した。電解による窒素・リン除去技術や独自の緩速ろ過膜技術を使った半導体CMP排水処理技術といった,同社の技術とナノテクノロジーを中心とする東工大の先端技術を融合させるのが狙いだという。

 三菱化学とは「新しい触媒プロセス技術,新規無機材料設計・製造技術の開発」で,富士通研究所とは「IT分野の先端研究」で,三菱電機とは「次世代先端デバイス技術の研究開発」に関して同社の先端技術総合研究所と研究開発に関して連携する。

 いずれのケースでも主に共同研究の実施,研究者の交流,人材育成のための諸活動,その他連携の推進にあたって必要な活動を行っていく。これにより,研究開発を効果的かつ効率的に進め,企業の技術力の向上を図るとともに,東工大の研究成果の社会還元と研究教育の推進に資することが目的という。

 東工大では4月の国立法人化を前に,産学連携研究体制の構築を進めており,今回の4社との連携は,新しいビジネスモデルを提案するもの。なお,今回の4社のほか現在十数社と交渉中で,これらの産学連携をきっかけに大学と産業界との協力関係を積極的に構築する狙いだ。(西村 勝彦)