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図1 Macworldのキーノート・スピーチで,Apple社のCEOのSteve Jobs氏とソニーの代表執行役社長である安藤国威氏が話し合った
図1 Macworldのキーノート・スピーチで,Apple社のCEOのSteve Jobs氏とソニーの代表執行役社長である安藤国威氏が話し合った
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 米Apple Computer, Inc.が米国サンフランシスコ市で開催中の「Macworld Conference & Expo」の目玉, 同社CEOのSteve Jobs氏のキーノート・スピーチに,誰も予想しなかった人物が登壇した。ソニーの代表執行役社長,安藤国威氏である(図1)。Jobs氏はキーノート・スピーチで,Apple社の新しいビデオ編集ソフトウエア「Final Cut Express HD」が, HDTV画質で録画できるソニーの民生用HDビデオ・カメラ「HDR-FX1に対応すると発表。「ソニーは世界中で最も優秀なビデオ会社だ」と語った。その後,安藤氏が壇上に現れた。携帯型音楽プレーヤの市場で激しく競う両社のトップが語り合う姿は,会場に集まった聴衆を驚かせた。

 安藤氏の説明によれば, HDR-FX1を試して気に入ったJobs氏が安藤氏を招待したという。「ソニーとApple社は長い間,良好な関係を築いてきた。私はApple社のソフトウエアやハードウエアを尊敬している。ぜひ,我々で新しいHD世界を作ろう」(安藤氏)。先週,米国ラスベガス市で世界最大の民生機器関連の展示会「2005 International CES」があったため,安藤氏が米国に出張に来ていても不思議はない。

 Apple社によると,今回の提携はHDR-FX1が採用するビデオ・フォーマット「HDV 1080i」にApple社のソフトウエアを対応させることに限っている。Apple社の製品はプロの世界などでビデオ編集によく利用されているので,ソニーと協力するのは自然だ。ソニーは次世代光ディスクのBlu-ray Disc規格をApple社に売り込んでいる可能性もある。ただしJobs氏は,他の分野での協力を考えている節がある。安藤氏が舞台から退いた後,「次回は,オーディオやコンピュータ分野で協力できるかもしれない」と語った。