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宙に「3」を描くと,「3」が入力される
宙に「3」を描くと,「3」が入力される
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 韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,3次元の動き認識が可能な携帯電話機を開発した。加速度センサを内蔵することで,細かい動きを3次元で認識し,それを携帯電話機のユーザー・インタフェースに使うことができる。例えばユーザーが携帯電話機を持った手で「3」を宙に書くと,携帯電話機が動きを認識し,「3」をダイヤルすることができる。「3」に短縮番号を予めセットしておけば,この動き入力だけで特定の相手に電話をかけられる。携帯電話機を2回振れば,「通話を終了する」あるいは「スパム・メールを削除する」といった指示もできる。発売時期などは明らかにしていない。

 携帯電話機の名称は「SCH-S310」。GPS機能,130万画素のカメラ,モバイル・バンキング機能,地磁気センサも内蔵する。
 
 これまでも,ゲームや地図表示などの用途に向け傾斜角度などを認識するセンサを内蔵した携帯電話機はあった。Samsung社によれば,今回開発した携帯電話機は連続した動きを認識できることから,「3次元空間で連続した動きを認識できる携帯電話機はこれが世界で初めて」(同社)としている。利用法としてはこのほか,宙に「○」や「×」を書くことで,ボイス・メッセージの自動音声に対する「yes」や「no」に対応したり,携帯電話機を右にシャープに振って,再生中のMP3プレーヤに次の選曲を指示する,という例を挙げた。

 携帯電話機への入力手法では,キーパッドやタッチ・パッド,音声認識などがある。Samsung社は,今後こうした3次元の動き認識技術も重要なユーザー・インタフェースになるとみる。「この技術を使えば,複雑なキーパッドを携帯電話機から取り除ける。MP3プレーヤやデジタル・カメラ,そのほかの携帯型機器でも同じことが起きる。携帯電話機でゲームを実行する場合には特に有用だろう」(同社)。

 3次元の動き認識技術は,Samsung Electronics社と,Samsung Advanced Institute of Technologyで共同開発した。この共同開発プロジェクトは,国内および海外への22の特許申請,学会への14の技術論文という成果に関連しているという。