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「DZ-MV780」の外観。今回の機種は画像処理LSIへの入力信号を10ビットから12ビットに増やすなどして画質も高めた。同LSIは日立製作所が新規に開発した。
「DZ-MV780」の外観。今回の機種は画像処理LSIへの入力信号を10ビットから12ビットに増やすなどして画質も高めた。同LSIは日立製作所が新規に開発した。
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左が従来機種。右が新機種。
左が従来機種。右が新機種。
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 「DVDビデオ・カメラは2004年にビデオ・カメラの世界出荷台数の11%を占めた。2006年には26%に達するだろう。この急拡大する市場の中で今年は約50%の世界シェアを確保したい」(日立製作所)。

 日立製作所は記録型DVDを利用するビデオ・カメラ2機種を2005年2月中旬に発売する(ニュース・リリース)。192万画素の静止画撮影に対応した「DZ-GX20」と110万画素の静止画を撮影できる「DZ-MV780」である。同社が想定する実売価格はそれぞれ12万円台,10万円台。

 今回の製品の特徴の1つに,本体が小型なことがある。DZ-MV780については,100万画素の静止画を撮影できる同社従来機種「DZ-MV580」から15%体積を減らした。DV-MV780の外形寸法は51mm×86mm×124mm。「2005 International CES」でソニーが発表したDVDビデオ・カメラの新機種よりも小さいという(Tech-On!の関連記事)。

 本体を小型化するため主に3つ変えた。(1)半導体レーザなどの部品の配置を変えて光ヘッドの体積を4割減らす。(2)LSIの集積度を上げてプリント配線基板を2枚から1枚に減らす。(3)記録型DVDをカートリッジに格納することを止めて,DVD装置のシャーシを4割小型化する。カートリッジを不要にできたのは,主に日立マクセルが皮脂やほこりに強いコーティングを開発したからである。

 このほか,質疑応答の主な内容は以下の通りである。

——ハード・ディスク装置(HDD)を用いたビデオ・カメラを他社が発売している。なぜ記録型DVDを採用し続けるのか。

日立製作所 記録媒体としてコストが安いからだ。ユーザーは媒体を取り替えることで長時間の録画ができる。DVDプレーヤ/レコーダが普及してきたので,撮った映像を見るために,いちいちケーブルでつなぐ手間もいらない。ただし,HDDは当社の中核事業である。HDDを使ったビデオ・カメラを企画・開発することは否定しない。

——VTRを使った他社のビデオ・カメラより2万円~3万円高価だが,それでも受け入れられるのか

日立製作所 DVDのランダム・アクセス性が付加価値としてますます認知される。ビデオ・カメラの需要は国内,海外ともここ数年伸びていない。この最大の原因として,撮る楽しさしか提供できていないことがある。大抵は1度見たら,テープを巻き戻したり所望のシーンを見つけるのが面倒だったりして,2度と見ない。そもそも1時間といった長時間の連続視聴に堪える映像を一般の消費者が撮るのは非常に難しい。しかし,当社のDVDビデオ・カメラなら,録画ボタンを押した瞬間の画像などをサムネイルとして一覧できるので簡単に所望のシーンを視聴できる。

——従来機種は松下電器産業にOEM供給していた。今回の機種はどうするのか。

日立製作所 当社が決めることではないのでコメントし難いが,今年もOEMを継続したい。