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NTTドコモの中村社長が登場
NTTドコモの中村社長が登場
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 フランスCannes市で開催中の「3GSM World Congress 2005」2日目の2月15日,GSM Association代表のRob Gonway氏による基調講演に続く「Fireside Chat(直訳では炉端会議)」には,フランスOrange社など大手携帯電話会社のトップが顔を揃えた。その1人として,NTTドコモ 代表取締役社長の中村維夫氏が登場した。

 今回のFireside Chatにおける話題の中心は,第3世代移動体通信(3G)である。3G方式として,既存のPDC方式とは互換性がないW-CDMAを採用した理由を聞かれた中村氏は「大量のデータを送信できる能力,そして3.5G,Super 3Gへと続く将来性を見込んで」と説明した。さらにNTTドコモの3Gサービス(FOMA)の状況に関して「既に900万契約を獲得し,2004年度(2005年3月期)の目標である1060万についてはクリアするのが確実」と紹介した。

 今回の3GSM World Congress 2005ではW-CDMAをベースにした高速通信規格「HSDPA(high speed down link packet access)」が話題になっているが,NTTドコモは同規格に対応サービスを2006年中に始める予定にしている。HSDPAの導入理由については,ネットワーク・コストを削減できること,一層のコンテンツの充実が図れること,大きな投資を必要とせずに高速サービスが提供できることだとした。

 NTTドコモの海外展開も,関心の1つのようだ。「中村氏が社長に就任する以前は他の事業者に投資していたが,現在は戦略が違うようだ」という質問を受けると中村氏は苦笑いしながら「出資へのリターンも期待の1つだったが,これについては失敗だった」と解説した。ただし,「出資目的には,W-CDMAの採用企業の拡大と,対応機器の増加によって価格が下がることがある」として,それぞれ目的を達成しつつあると説明した。

 「今,最大の懸案事項は何か」という各トップへの共通の問いについては,他のトップと同様,携帯電話サービスの加入率の上昇で契約数が頭打ちになっていることを挙げた。その上で,非接触ICカード機能を使う「おサイフケータイ」などを通じて,「音声」「データ」に続く第3の収入源を模索していることを紹介した。「頭の痛い問題だが,楽しみでもある」として占めくくった。