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図 三菱電機が開発したH.264のDSPエンコーダ装置(左)。復号化はパソコンを使ったソフトウエア処理で行っている(右)。
図 三菱電機が開発したH.264のDSPエンコーダ装置(左)。復号化はパソコンを使ったソフトウエア処理で行っている(右)。
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 三菱電機は2005年2月15日,同社の研究開発成果披露会で,H.264/MPEG-4 AVC(以降,H.264)の小型のDSPエンコーダ装置を開発し,デモンストレーションした。2005年度末に開始予定の携帯機器向け地上デジタル放送(いわゆる1セグメント放送)の規格に沿う映像データの符号化処理をDSP1個でリアルタイムに実行できるという。

 H.264は,例えば2Mビット/秒の符号化データ速度で8Mビット/秒のMPEG-2に匹敵する高画質を実現できる高圧縮率な映像符号化方式。1セグメント放送の規格は,QVGA(320×240画素)サイズで15フレーム/秒が上限だが,今回のエンコーダは「20フレーム/秒を超えた処理も可能」(同社)という。同エンコーダを処理するDSPは動作周波数が600MHz。処理遅延は0.2秒程度である。

 DSPで動作するH.264エンコーダを開発したことで,入力信号の画素数やフレーム速度,被写体あるいはカメラの動きの大小,放送か監視かなど,さまざまな条件に応じてパラメータの調整ができるという。「特に監視用途は状況に応じて使うパラメータが大きく違う」(同社)。

 今回のエンコーダ装置は,およそB5サイズと小型である。「放送局向けの据え置き型であれば小型化する必要はあまりないが,取材現場からの中継や監視業務用に持ち運べるようにしたかった」(同社)という。