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 ケイ・オプティコムは2005年2月16日,データ伝送速度が上り下りそれぞれ最大1Gビット/秒のインターネット接続サービスのフィールド試験を4月1日~6月15日の間,神戸市の一部で実施すると発表し,モニターの募集を開始した(発表資料)。早ければ2005年夏にも本サービスを開始する。

 試験サービスは,ケイ・オプティコムのネットワークとユーザー宅内に設置する「ONU(optical network unit)」の間は光ファイバで接続し,ONUとユーザーのパソコンまたはルータ間はEthernetの1000BASE-Tで接続する。データ伝送速度は最大1Gビット/秒。ただし,「GE-PON(gigabit Ethernet - passive optical network)」という方式を用いて,最大32世帯でこの1Gビット/秒の帯域を共用する。

 これまで家庭向けのインターネット接続サービスでも「1Gビット/秒」をうたうサービスはあったが,実態はデータ伝送速度100Mビット/秒が最速だった。ONUまでは1Gビット/秒で接続しているものの,ONUのLAN用インタフェースが,データ伝送速度100Mビット/秒の100BASE-TX止まりだったためである。このため家庭向けのインターネット接続サービスでは初の1Gビット/秒サービスの登場となりそうだ。今回,試験に利用するONUは「数社と開発を進めている」(ケイ・オプティコム)という。メーカー名は明らかにしなかった。

「本物のハイビジョン映像も流せる」

 ケイ・オプティコムは今回,データ通信サービスのほかに,HDTVの映像配信サービスも想定していることを明らかにした。帯域が1.2Gビット/秒のHDTV映像の原信号をH.264で120Mビット/秒に符号化し,ONUからセットトップ・ボックス(STB)を通してテレビ受像機に映像データを送る。「120Mビット/秒のデータは原信号と同等で全く劣化がない。今回のサービスならこうした映像配信もできる」(同社)という。

 ただし,映像配信サービスの実現はやや先になりそうである。ケイ・オプティコムは現在,関西地区のケーブルテレビ局が提供する光ファイバを使った放送サービス「eo T.V.」に対してネットワーク設備を提供している。インターネット用と放送用で光ファイバの芯線を区別した2芯の光ファイバ・サービスで映像を配信している。一方,光ファイバでの映像配信方式には,光ファイバ1芯でインターネット用と放送用の波長を使い分ける方式もある。「配信サービスは,当社が提供するかどうか,1芯にするか2芯にするかといった方式も含めこれから決める」(同社)。STBの開発もこれからだという。