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開発したアダプタ
開発したアダプタ
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 米CompXs Inc.は,無線通信規格「ZigBee」をパソコン周辺機器で利用するためのUSB接続型アダプタを開発した(ホームページ)。同社の委託先メーカーから,2005年前半にも発売される予定。CompXs社は開発したアダプタと評価用キットを,2005年2月28日から米サンフランシスコで開催するZigBee Open Houseで動展示する。

 CompXs社が沖電気工業と共同開発したZigBee用の1チップの送受信ICを組み込んだ。IEEE802.15.4に準拠するICで,2.4GHz帯を使っており,最大約250kビット/秒程度のデータ伝送速度を確保する。スター型のほか,メッシュ型のトポロジにも対応している。今回開発したUSB型アダプタでは,パソコンから家庭の照明機器や設備系機器を遠隔制御する用途などを想定しているという。

 CompXs社はZigBee向けICのほか,プロトコル・スタック・ソフトウエアの開発も進めている。ZigBeeの応用展開については,「パソコン周辺はもとより,ビル管理などの設備機器,ADSLルータなどのホーム・ゲートウエイ機器に組み込むことも考えられる。家庭の照明装置などに組み込んで,テレビ受像機と接続すれば,テレビ受像機で表示しているコンテンツの内容に応じて照明の明るさを変化させるといった応用も実現できる」(CompXs社)。ZigBeeの普及の上で課題となるチップの価格については,「ビルの設備系機器に採用されることにより,大量生産による効果で価格が下がっていくことに期待している」としている。