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Xacti DMX-C5の外観
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世界市場の予測
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Xacti DMX-C5の内部
Xacti DMX-C5の内部
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前機種Xacti DMX-C4の内部
前機種Xacti DMX-C4の内部
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発表会にはレーシング・ドライバーで登山家の片山右京氏が登場した。「動画も静止画もコンパクトなこれ1台で済むのでホントに実用性が高い。Xacti DMX-C4は体感温度−60℃の山中でも+60℃の車中でも問題なく使えたほど頑丈だった。僕の足跡を残す大事なツールです」(片山氏)。
発表会にはレーシング・ドライバーで登山家の片山右京氏が登場した。「動画も静止画もコンパクトなこれ1台で済むのでホントに実用性が高い。Xacti DMX-C4は体感温度−60℃の山中でも+60℃の車中でも問題なく使えたほど頑丈だった。僕の足跡を残す大事なツールです」(片山氏)。
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 三洋電機は,1フレームがVGAで30フレーム/秒の動画を撮影できるデジタル・カメラの新製品「Xacti DMX-C5」を2005年3月25日に発売する(ニュース・リリース)。同社が想定する実売価格は6万円。生産規模は国内向けが当初2万台/月。海外に向けては「国内と同等かそれ以上」(同社)の台数を量産する。

 今回の製品は片手持ち撮影に向けた動画対応デジタル・カメラ「Xacti C」シリーズとして3機種目に当たる(Tech-On!の関連記事1同2)。前機種と大きな差は2つある。第1は「胸ポケットにしまえるサイズ」(同社)に小型化した上で,外観を「銀製アクセサリーをモチーフに」(同社)角張ったデザインにしたこと。本体はメガピクセル以上の光学ズーム付き民生用ビデオ・カメラとして世界最薄,最小,最軽量という。厚さは23mm,体積は124cm3,重さは145gである。

 第2は,有効画素数を約400万から508万に増やしたこと。撮像素子の光学サイズ(撮像部の対角長)は1/2.7インチ型(6.7mm前後)から1/2.5インチ型(7.2mm前後)に大きくなった。三洋電機が従来から採用する画素補間技術「ピクトライズ」を用いれば1016万画素で静止画を記録できる。

基板面積は40%減

 三洋電機はDMX-C5を小型化するためメイン・ボードを一新した。画像処理LSIやMPEG-4符号化/復号化LSIにSiP(sysytem in package)技術を適用している。これにより例えば「フレーム・メモリの役割を担うシンクロナスDRAMが使っていたスペースを空けて,ほかの部品の実装に利用した」(同社)。さらに,強度解析やEMI対策に3次元CADを使って「部品のすき間も実装することで空間の利用効率を高めた」(同社)という。この結果,プリント配線基板の面積は前機種から40%減った。

 レンズ・ユニットは新開発である。具体的な寸法は明かさなかったが,レンズ・ユニットの口径,長さとも小さくなった。ただし,光学ズーム倍率は5.8倍から5倍に低下した。今回のレンズ構成は9群12枚(非球面レンズは3枚5面)。前機種は8群11枚(同2枚3面)だった。