PR
ソニーが中核とする技術
ソニーが中核とする技術
[画像のクリックで拡大表示]
製品ラインアップ。2005年中にビデオ会議システムや監視カメラの新製品を投入する予定。ただし,その内容は明かさなかった。
製品ラインアップ。2005年中にビデオ会議システムや監視カメラの新製品を投入する予定。ただし,その内容は明かさなかった。
[画像のクリックで拡大表示]
約200インチのスクリーンにフルHDTV映像を映し出した実演
約200インチのスクリーンにフルHDTV映像を映し出した実演
[画像のクリックで拡大表示]
PCS-G70Sの外観
PCS-G70Sの外観
[画像のクリックで拡大表示]
PCS-G70Sを使ったビデオ会議の実演
PCS-G70Sを使ったビデオ会議の実演
[画像のクリックで拡大表示]
下がNSR-100。民生用のDVDレコーダほどの大きさである。
下がNSR-100。民生用のDVDレコーダほどの大きさである。
[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは,インターネットに対応したビデオ会議システムや監視カメラ関連製品の共通ブランド「IPELA(イペラ)」を立ち上げ,拡販に乗り出した(ニュース・リリース)。同社は一般企業や学校,金融機関などに向けて機器だけでなく,業務コンサルティングや保守・運用といったサービスも売り込む考え。IPELA関連で近い将来に「数千億円を売り上げたい」(同社 業務執行役員 上席常務でプロフェッショナルソリューションズ ネットワークカンパニー NCプレジデントの大木充氏)と意気込む。

 ソニーはビデオ会議システムや監視カメラ関連製品に放送用機器の技術やノウハウが生きると主張する。例えば動画符号化/復号化や画像認識,安全性の高いネットワーク構築などである。中でも同社は,ビデオ会議システムや監視カメラのHDTV映像化によって商機が広がると期待している。

 例えばビデオ会議では「これまでと比較にならないほどの臨場感を実現できる」(同社)という。記者会見では,1080iのHDTV映像を約200インチのスクリーンに映し出して会話する実演を見せた。同社は2006年に,インターネットを介してHDTV映像を直接やりとりする機器を製品化する予定だ。

H.264を採用


 新製品も披露した。ビデオ会議システム「PCS-G70S」や監視カメラ用録画機「NSR-100」などである。PCS-G70Sは,符号化データ速度が2Mビット/秒のストリームを2つやりとりできる(製品紹介ページ)。主画面のコーデックはH.264,副画面はH.263。1フレームはCIF(352×288画素)で最大30フレーム/秒である。動画の符号化/復号化には米Texas Instruments Inc.製のDSPやソニー製のミドルウエアなどを用いた。

 ソニーはPCS-G70Sに,参加者の発話を検知して,その参加者の映像を大きく映し出したり,「メモリースティック」に相手先のアドレス帳データを保存しておけば,それを差し込むだけで自動的に相手に接続する機能も盛り込んだ。PCS-G70Sのメーカー希望小売価格は131万2500円である。

1Tバイトの録画機


 一方,NSR-100はインターネットに対応した監視カメラを最大64台接続できる(ニュース・リリース)。内蔵するハード・ディスク装置の容量は1Tバイト。16台のカメラを使い,1フレームがVGAで1フレーム/秒のJPEGファイルを取得したとき,1日15時間の録画であれば約1カ月間上書きせずに記録できる。NSR-100のメーカー希望小売価格は126万円である。ソニーマーケティングは現在開催中の展示会「SECURITY SHOW 2005」にNSR-100を出展している。