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図 障害物を乗り越える「IRS蒼龍」
図 障害物を乗り越える「IRS蒼龍」
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図 IRS蒼龍の先頭部分。カメラや温度センサ,マイク,スピーカなどを搭載する。
図 IRS蒼龍の先頭部分。カメラや温度センサ,マイク,スピーカなどを搭載する。
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図 上面が障害物に接していても移動可能な「MOIRA2」。
図 上面が障害物に接していても移動可能な「MOIRA2」。
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図 無線操縦が可能な「KOHGA」。
図 無線操縦が可能な「KOHGA」。
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図 HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を使った操縦が可能な「FUMA」。
図 HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を使った操縦が可能な「FUMA」。
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図 約1mの高さまで跳躍できる「Leg-in-rotor-V」。
図 約1mの高さまで跳躍できる「Leg-in-rotor-V」。
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 国際レスキューシステム研究機構(IRS)は,2005年3月2日に開幕した「SECURITY SHOW 2005」(東京ビッグサイト)においてレスキューロボットのデモンストレーションを実施した。展示会場外の企画エリアに,柱や板を乱雑に配置して災害現場を模擬。その状況を各ロボットがどのように克服し,移動していくかを披露した。

 デモに参加したのは(1)瓦礫内探索蛇ロボット「IRS蒼龍」(2)瓦礫内探索ロボット「MOIRA2」(3)多連結クローラ型ロボット「KOHGA」(4)情報収集型レスキューロボット「FUMA」(5)ジャンピングロボット「Leg-in-rotor-V」――の5種類。ロボットの開発にはIRSのほか,東京工業大学(IRS蒼龍,Leg-in-rotor-V),神戸大学(MOIRA2),電気通信大学(KOHGA,FUMA)などが参加している。

 IRS蒼龍は,2004年の新潟県中越地震において現地で運用試験を行うなど,実用化に最も近いロボットとされている。数度の改良を経ており,IP65相当の防水・防塵構造を実現するとともに,量産に向けた低コスト化の工夫や構造の簡素化も考慮した設計となっている。また,クローラはトピー工業が設計するなど,民間企業の協力も加わっている。

 全長1200mm,高さ120mm,幅120mmの車体は,それぞれ両脇にクローラを装備した三つの節に分かれている。各節は2本のエアシリンダを含む3箇所で接続。リンク機構によって,各節の相対角度が45°になるまで曲げることが可能だ。これにより,大きな障害物を乗り越えたり,横転時に姿勢を回復したりできる。先端には,カメラや温度センサ,距離センサ,防水処理を施したマイクとスピーカーを装備。これらの機器により,瓦礫の中に閉じ込められた被災者を発見する

 そのほか,MOIRA2は胴体の上面と下面のクローラを逆方向に回転させることで,上面が障害物に接触した場合でも移動できる,Leg-in-rotor-Vは空圧シリンダによって約1mの高さまで跳躍できる――といった特徴を持つ。デモンストレーションは3月4日まで毎日,午前と午後2回ずつ実施され,各回では2種類のロボットが実演する。