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「Hi-MD PHOTO」のロゴ
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 ソニーは,ミニディスクに利用されている「Hi-MD」規格を拡張した(発表資料)。まず,オーディオ機器で録音再生するための規格である「Hi-MD AUDIO」を拡張し,新たにMP3形式の保存に対応した。さらに,静止画データを保存,閲覧するための「Hi-MD PHOTO」規格を追加した。

 Hi-MD AUDIOの拡張により,この規格に基づくミニディスク媒体にMP3形式のオーディオ・データをそのまま保存できるようになった。これまではソニーが提案するATRAC3plus形式などに変換する必要があったが,変換作業を省けることになる。MP3データの符号化データ速度は32Kビット/秒~320Kビット/秒に対応する。MP3への対応はオプションのため,復号化機能の搭載は必須ではないが,ソニーは今後発売する製品で積極的に対応していく方向である。

 Hi-MD PHOTOは,ディレクトリ名やファイル名を定義したDCF/Exif規格に準拠する。撮影画像の一覧性を高めるために「サムネールキャッシュファイル」と呼ぶファイルを記録するようにした。

130万画素CMOS搭載のMDプレーヤを発売

 この発表に合わせて,ソニーは対応製品2品種を発表した(発表資料)。1つは,MP3形式のオーディオの再生に対応したミニディスク・レコーダ「MZ-RH10」である。もう1つは,MP3再生に加えて130万画素のCMOS型固体撮像素子を搭載し,静止画撮影が可能なミニディスク・プレーヤ「MZ-DH10P」である。価格はいずれもオープンだが,実売価格はそれぞれ3万5000円前後,5万3000円前後を想定する。

130万画素のCMOS型固体撮像素子を搭載した「MZ-DH10P」
130万画素のCMOS型固体撮像素子を搭載した「MZ-DH10P」
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MP3形式のオーディオの再生に対応したミニディスク・レコーダ「MZ-RH10」
MP3形式のオーディオの再生に対応したミニディスク・レコーダ「MZ-RH10」
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