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 新年度の始まりである4月1日。今年も各社で新入社員を迎える入社式が行われた。エレクトロニクス・メーカー大手の各トップは,新しい戦力にどんな言葉を贈ったのか——。

 ソニーの入社式では,代表執行役会長兼グループCEOである出井伸之氏が「自分の好きなことを追求し,その分野で誰にも負けない専門家になってほしい」と新入社員への期待を語った。これとは対照的に,日立製作所の執行役社長である庄山悦彦氏は,「いくつもの強みを持った『なんでもござれ人間』になってほしい」と新入社員に伝えている。

 松下電器産業では,取締役社長の中村邦夫氏が,製品の品質問題などで企業の不祥事が続く社会情勢に触れて,「当社は『スーパー正直な会社』を目指す。皆さんも誇りをもってスーパー正直を実践していってほしい」と企業倫理を強調した。三菱電機の執行役社長である野間口有氏も,「時代がどんなに移っても決して変えてはならないのが企業倫理と遵法精神の徹底。これらをおろそかにする企業は存続すら危うくなることを,一人ひとりが肝に銘じてほしい」と訴えた。

復活を誓う三洋電機


 新潟中越地震の被災で辛酸を舐める三洋電機の入社式では,代表取締役社長兼CEO兼COOの桑野幸徳氏が,「中越地震の影響など,当社は現在,厳しい状況にある。しかし,歴史を振り返ると当社はピンチをチャンスに変えて厳しい状況を克服してきた。皆さんと力を合わせて『グローバルエクセレントカンパニー』三洋電機を復活させたい」と新入社員を鼓舞した。

 業績好調のシャープでは,代表取締役社長である町田勝彦氏が,「当社は今後も,他社に真似されるような『オンリーワン商品』を創出していく。皆さんもこの伝統を受け継いでもらいたい」と語った。キヤノンも代表取締役社長の御手洗富士夫氏が「自発・自治・自覚の『三自の精神』にのっとって行動してもらいたい」と創業以来のスローガンを掲げている。

 NECでは,代表取締役社長の金杉明信氏が,「顧客満足をすべての基本に据えてもらいたい。業務を進める中で判断に迷ったときは,『何がお客様にとってベストなのか』ということを一番の判断基準としてほしい」とCS重視の考えを説いた。

 東芝の取締役 代表執行役社長である岡村正氏は,「仕事のベースとなるコミュニケーション能力を磨いてもらいたい。自分の意思を相手側に伝え,相手の行動を呼び起こすようなコミュニケーションが必要」と新入社員に望むことを語った。

■2005年度の新入社員(単位:人)
※技術者率は,技術職と事務職の合計に対する技術職の割合をTech-On!で算出した参考データ(単位:%)である。
※キヤノンは「技術職(大卒・院卒)」と「事務職(同)」と「高卒・高専卒・短大卒」として内訳を発表している。表中にはないが,高卒・高専卒・短大卒は57人。