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 日経マーケット・アクセスの調査によると,世界の携帯電話機の生産台数に占めるアジアの4カ国・地域のメーカーのシェアは,2003年に58%に達したものの,2004年は2003年から横ばいだった(欧米ブランドの現地生産を除く)。2005年は,韓国メーカーがシェアを伸ばすものの,4カ国・地域の合計で60%とわずかに2ポイント増にとどまる見通しだ。2004年半ばまで勢いのあった中国メーカーにブレーキがかかり,2005年も回復しない見込み。一方,2001年以降,破竹の勢いを続けている韓国メーカーは,2005年もシェアを拡大する見通しである。

中国市場の飽和が中国メーカーに大きく影響


 中国メーカーの勢いが止まった理由は大きく2つある。1つは,中国市場に飽和感が出てきたこと。すでに加入者は3億人を超え,携帯電話機を持てる高所得者には行き渡り,携帯電話機の出荷台数の伸びが鈍ってきた。もう1つの理由は,中国市場で他の大手携帯電話機メーカーがシェアを獲得していることだ。例えば,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は2003年まで2000元(日本円で約2万5000円)以下の機種を販売していなかったが,2004年に2000元以下の機種の販売を開始し,シェアを拡大した。フィンランドNokia社や米Motorola Inc.も機種の充実で2004年にシェアを上げた。中国メーカーは,2003年に低価格の機種でシェアを上げたが,買い替える際にユーザーが離れて行くことが多く,2004年後半以降は苦戦している。

アジアの携帯電話機の生産台数の推移(2004年までは実績値,2005年は予測値)


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