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富士通 取締役専務の小倉正道氏
富士通 取締役専務の小倉正道氏
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 富士通は2004年度(2004年4月~2005年3月)の連結決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比0.1%減の4兆7627億円,営業利益は3.4%増の1601億円だった。

 部門別では,ソフトウエア・サービス部門が減収減益となった。売上高は対前年同期比1.1%減の2兆704億円,営業利益は257億円減の1130億円だった。特にシステム構築などを行うソリューション/SI事業で,テスト段階で修正が必要となる出戻りが発生するなど開発コストが大幅に増加したプロジェクトがあり,利益を減らすことになったという。

 この部門の中の不採算プロジェクトで発生した損失金額のうち,2003年度上期以前に受注した案件が97%を占めるという。2003年下期以降は商談の各段階で審査するなどの対策を採っている。2005年度以降も継続する大型の不採算プロジェクトは5~6個で既に収束しつつあるとしている。2005年4月からは不採算プロジェクトの新規発生を防止するためにSIアシュアランス本部を設立するなど対策を追加する。同社は2005年4月20日に業績予想の下方修正を発表しており,その時点で主因をソフトウエア・サービス部門と説明していた(Tech-On!関連記事)。

 サーバやパソコン,ハード・ディスク装置(HDD)などを扱うプラットフォーム部門は,売上高が対前年同期比6%増の1兆7051億円,営業利益は257億円増の550億円だった。HDDはノート・パソコン向けとサーバ向けの両方が海外を中心に好調で,HDD関連の売上高は同19.7%増の2238億円となった。

 半導体などの電子デバイス部門は売上高が対前年同期比0.1%減の7338億円,営業利益は同50億円増の325億円だった。ただし2004年度から連結グループ外となった化合半導体事業を除いて比較した場合,売上高は対前年同期比4.6%増になるとしている。

 2005年度通期の業績予想は,売上高が対前年度比で1.8%増の4兆8500億円,営業利益が同9.2%増の1750億円と見込む。同社は2005年度からセグメント区分を変更し,システム関連の製品とサービスをあわせた「テクノロジーソリューション」,パソコンや携帯電話機,HDDなどの「ユビキタスプロダクトソリューション」,LSIや半導体パッケージなどの電子部品を扱う「デバイスソリューション」の3部門にする。その中で,デバイスソリューション部門は減収減益になると予測している。ディスプレイ事業が連結グループ外になることで売り上げは減少するが,損失も減少する。また,設計ルールが90/65nmの300mmウエハを量産する三重工場への初期費用の負担が増加することが減益の要因になるという。同工場は2005年9月の量産開始を予定している。

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