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「Rhapsody 25」のクライアント・ソフトウエア
「Rhapsody 25」のクライアント・ソフトウエア
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 米RealNetworks, Inc.は米国内で行っている音楽配信サービスに,3種類の新製品,「Rhapsody 25」と「Rhapsody Unlimited」,「Rhapsody To Go」を追加した(発表資料)。

 新サービスは無料で音楽を聴けたり,定額で音楽ファイルを無制限にダウンロードできるものを含む。さらに同社が開発した「Harmony」と呼ぶ DRM(digital rights management)技術を採用した。HarmonyはRealNetworks社のHelix DRM技術に基づく楽曲ファイルを,米Apple Computer, Inc.のFairplayおよびWindows MediaといったDRM技術に対応した携帯型音楽プレーヤーで再生できる形式に変更する(Tech-On!関連記事)。Harmonyは2004年7月に公開されたが,その後Apple社はiPod製品群のファームウエアのアップデートによって,Harmonyの音楽ファイルを再生できないようにしたという。RealNetworks社によると今回の新しいRhapsodyサービスでは,新しいファームウエアを導入したiPod製品群に対応にした新しいバージョンのHarmonyを採用している。

 Rhapsody 25は無料のサービスで,RealNetworks社のWindows対応「Rhapsody jukebox software」をダウンロードして,アカウントを作成したユーザに毎月25個の音楽をストリーミングによってそれぞれ1回視聴する権利を与える。配信は192kビット/秒のRealAudio10形式で行う。ユーザーは視聴した音楽のファイルを0.99米ドルで購入することも可能。ユーザーは自分が作成したプレイリストを,他のRhapsodyユーザに電子メールによって送ることもできる。

 RealNetworks社のchairman兼CEOを務めるRob Glaser氏によると「他の音楽配信サービスが提供している30秒に限った無料視聴サービスは,一般のユーザは満足しない」と語る。新サービスによって,音楽を自分が満足するまで聞いたユーザーが,楽曲を購入したり,Rhapsodyの有料サービスに加入することを期待する。同氏によると,RealNetworks社は無料の楽曲を配信する権利を得るためにレコード企業に対し,無制限の配信サービスを提供する場合と同等の料金を払っている。「我々はこのモデルで大きな賭けをしている」。同社は,Rhapsody 25でも既存のサービスと同様に広告収入を得る。最初のスポンサーは米DaimlerChrysler Corp.や米Google Inc.である。

 月額9.99米ドルの料金を支払う必要がある「Rhapsody Unlimited」は,以前から存在した無制限に音楽のストリーミング配信を受けられるサービス以外に,音楽ファイルを無制限にパソコンのハード・ディスク装置にダウンロードするサービスを追加したもの。ただし,Rhapsody Unlimitedの加入を中止したユーザーは,ダウンロードした音楽を聴く権利を剥奪される。

 月額14.99米ドルの料金を徴収する「Rhapsody To Go」サービスは,Rhapsody Unlimitedのサービスに,ダウンロードした音楽ファイルを携帯端末に転送する機能と権利を加えたもの。Helix DRM(digital rights management)技術を採用し,携帯端末としてシンガポールCreative Technology Ltd.製Zen Microや韓国iriver Ltd.製iriver H10の携帯型音楽プレーヤーを推薦する。Rhapsody To Goのユーザーはダウンロードした音楽をWindows Media DRM 10対応の携帯型音楽プレーヤーで再生することが可能だ。

 米Napster, Inc.は既に携帯型音楽プレーヤーに米Microsoft Corp.のWindows Media DRM 10を採用した「Napster To Go」と呼ぶ無制限ダウンロードのサービスを提供している。Apple社は無制限ダウンロードのサービスは一般ユーザーに分かりにくいと批判して,同社のiTunes Music Storeのサービスではダウンロードした音楽ファイルごとに販売する形式のサービスを提供している。