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 富士通は,同社製ハード・ディスク装置(HDD)の不具合を巡って,コントローラLSIメーカーなどを相手取って起こしていた訴訟で和解が成立したと発表した(富士通の発表資料)。対象となる不具合とは,富士通製のHDDを高温・多湿の環境下で使っているとコントローラLSIが不良を起こし,HDDが記録再生不能に陥るというもの。2001年夏ころに不具合が表面化した。問題は該当するHDDを使うパソコンや周辺機器,HDDレコーダなど広範囲の機器に飛び火し,多くのメーカーが無償交換を迫られた(Tech-On!関連記事1同2同3同4)。

 富士通は2001年10月にコントローラLSIの製造を委託していた米Cirrus Logic Inc.や,パッケージを手掛ける米Amkor Technology, Inc.,樹脂メーカーの住友ベークライト,および住友ベークライトの関連会社である米Sumitomo Plastics America, Inc.の4社を相手取って米国カリフォルニア州連邦地方裁判所に提訴していた。

 今回の和解により富士通はSumitomo Plastics America社を除く3社から和解金を受け取り,2005年度第1四半期の決算で特別利益を計上する。計上する金額は約1億4680万米ドル(約154億円)。一方で富士通は,支払いを停止していたコントローラLSIの製造委託に関する費用として2500万米ドルをCirrus Logic社に支払う(Cirrus社の発表資料)。富士通によれば,支払い金額は同社が見込んでいた金額よりも減額されたため,差額も特別利益に盛り込んであるとする。