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「premini-IIS」。植物性樹脂を用いたボタンは○印の部分にある
「premini-IIS」。植物性樹脂を用いたボタンは○印の部分にある
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 NTTドコモが,市販の携帯電話機で植物性樹脂の採用に踏み切った。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「premini-IIS」である(発表資料)。トウモロコシ由来のポリ乳酸を主成分とするプラスチックを用いた。ただし,今回の製品ではボタン1個のみの採用にとどまっている。

 植物性樹脂を採用した個所は,内蔵カメラ・モジュールの撮影時に標準モードと接写モードを切り替えるためのボタン。筐体の右側面に実装してある。このボタンを選んだのは,「使用頻度が比較的低いため」(NTTドコモ)という。

 両社は2005年4月に,PDC端末「mova(ムーバ) SO506iC」をベースとして,筐体にトウモロコシ由来のポリ乳酸を採用した携帯電話機を試作した。この試作機では質量140gのうち,植物性樹脂を22g使用していた。ただし市販はせず,NTTドコモ関係者が愛知万博の会場で試用している(発表資料)。「主に耐熱性への懸念があるため,premini-IISでは一部の部品での採用にとどめた。今後,段階を踏んで植物性樹脂の採用を増やしていきたい」(NTTドコモ)としている。

 原材料としてトウモロコシやサトウキビのでんぷんを用いる植物性樹脂の研究は以前から進められている。市販の民生用電子機器では,ソニーが2002年11月に携帯型音楽プレーヤに,2004年10月にはDVDプレーヤのフロントパネルにそれぞれ植物性樹脂を用いた。富士通も2005年1月に発売したノート・パソコンの筐体に植物性樹脂を採用している(Tech-On!の関連記事「日経エレクトロニクス」の関連記事)。