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Revolutionの試作機には各種のカラー・バリエーションがある
Revolutionの試作機には各種のカラー・バリエーションがある
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直径12cmの光ディスクを使う
直径12cmの光ディスクを使う
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壇上でRevolutionを紹介する岩田氏
壇上でRevolutionを紹介する岩田氏
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 満面の笑みをたたえながら壇上に登った岩田氏。その右手には,黒くて薄い箱を携えていた——。

 任天堂は,米国時間の2005年5月17日,開発中の据え置き型ゲーム機「Revolution(開発コード名)」の試作機を公開した。「DVDのパッケージ3枚分程度の大きさ」(同社 取締役社長の岩田聡氏)というだけあって,かなり薄型のスタイリッシュなデザインである。発売は2006年の予定。

 発表会では,岩田氏自らRevolutionの概要を語った。筐体は薄型で,縦置きにも横置きにも対応する。壇上で片手に軽がると持ち上げて見せた岩田氏は,「これはあくまで試作機。実際に売るころには,もっと小さくなる」と,さらなる小型化を示唆した。

 会場が一際沸いたのは,岩田氏がRevolutionで下位互換性を確保すると宣言したときだ。「GameCubeなどとの下位互換性を確保することに加え,任天堂の過去20年にわたる人気のゲーム・ソフトを,ダウンロードで提供する仕組みを盛り込む。Nintendo 64はもちろん,Super Nintendo Entertainment System(スーパーファミコン)やNintendo Entertainment System(ファミコン)までを含む」と岩田氏が語ると,会場にぎっしりと詰め込まれた参加者からどよめきが起こった。昔懐かしいゲーム・ソフトを新たに楽しめる仕組みを盛り込むことで,子供の頃にゲームに親しんだユーザーをまたゲームの世界に引き戻そうという狙いもあるようだ。

 光ディスク装置は,直径12cmのRevolution専用光ディスクと,GameCube用ディスクの両方に対応する。筐体を小型にするためか,ディスクの出し入れはトレイ型ではなくセルフ・ローディング型とした。専用アタッチメントを使うことで,DVDビデオの視聴もできる。このほかSDメモリーカードのスロットも設ける。

 マイクロプロセサには米IBM Corp.が開発中の「Broadway(開発コード名)」,そしてグラフィックスLSIにはカナダATI Technologies Inc.の「Hollywood(開発コード名)」を使う予定だが,今回の記者発表会ではこれらに関する詳細は明らかにしなかった。内部に512MバイトのフラッシュEEPROMを備える。

 入出力インタフェースでは,無線LANを内蔵するほか,2つのUSB 2.0インタフェースを備える。岩田氏はとくに無線LANを備えることのインパクトについて語り,「すべてのRevolutionに無線LAN機能が搭載される。これを使って,ゲーム機,テレビ受像機,ゲーム・コントローラーがインターネットにつながる。さらに,家庭内のすべてのメンバー同士がつながる」とし,無線を使ったまったく新しいジャンルのゲームを創造するとした。「どうやって遊ぶかも含めて,これまでのビデオ・ゲームの範疇を大きく超えるものとなるだろう。既にスクウェア・エニックスが,Revolution向けに無線LAN利用のゲームを開発中である」(岩田氏)。

蓬田 宏樹=シリコンバレー支局


■次世代ゲーム機については日経エレクトロニクス5月23日号 What's Newで詳細をお届けしています。