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日本法人トップの矢野間也寸志氏はリオジャパンから移籍。

日本法人は2005年5月6日,秋葉原に設立した。資本金は1億5000万円。
 激戦の国内メモリ・プレーヤ市場にまた1社———。香港AVC Technology Ltd.は,日本法人エーブイシー・テクノロジー・ジャパンを設立し,フラッシュEEPROMを記録媒体に用いる携帯型音楽プレーヤの日本市場へ本格参入する。同社はこれまで米国市場を中心にメモリ・プレーヤを販売してきており,日本市場へは2004年12月に,ディーアンドエムホールディングス リオ・ジャパン事業部を販売代理店として「SiGN」ブランド2機種を投入していた。エーブイシーの取締役/COOである矢野間也寸志氏によれば,「この2機種はテスト・マーケティングの意味合いで販売していた。結果,手ごたえがつかめたことと,世界的な新ブランド展開のスタートを日本で切りたいという本社の意向から,日本法人を設立して本格参入を決めた」という。

 メモリ・プレーヤの日本市場には,つい先日もビクターが参入を発表したばかりで,今後ますます競争が激しくなることが予想される(Tech-On!関連記事)。AVC Technology社 代表取締役のY.K. So氏は,グループ内に韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.や米Fairchild Semiconductor Corp.の半導体ディストリビュータを抱える部材調達力を,自社の強みとして強調する。「当社は1999年よりメモリ・プレーヤ事業を手掛けてきており,2004年は全世界でOEM/ODM含めて300万台を販売した。100名以上の技術者,2000名以上のスタッフを抱え,38万台/月の生産能力を有している」としており,企画から開発,製造にいたるまで一貫して自社で運営することによるコスト効率の高さを武器にする考え。AVC Technology社は,日本を皮切りに中国,香港,欧州,米国で新ブランド「SIGNEO」(シグネオ)を展開する計画だ。

日本市場では初年度にシェア10%を狙う

MPEG4動画を楽しめる「SN-M700」
 日本法人のエーブイシーは,2005年7月にSIGNEOブランドのメモリ・プレーヤ7機種を,8月にさらにもう1機種を発売する。初年度(10カ月)の販売目標は20万台,20億円。市場シェアは10%の獲得を目指している。販売代理店は,加賀電子とダイワボウ情報システムの2社。2005年4月までディーアンドエムホールディングスでRioブランドの拡大成長に尽力していた矢野間COOは,「パソコン系の販売代理店は長年の過当競争に生き残っており,家電系に比べてコスト削減能力に期待ができる」と話す。

 最大の強みは上述の通り,コスト効率。矢野間氏は「特に低価格帯の機種では,同等性能の他社製品に比べて3割程度,価格を抑えられるはず」としている。ただし,「安さだけを売りにするつもりはない」(同氏)。2005年8月に発売を予定している「SN-M700」ではTFT液晶パネルでMPEG4形式の動画を鑑賞できるようにするなど,積極的に新たな機能を盛り込んでいくとしている。今回発表した8機種は256Mバイト~2GバイトのフラッシュEEPROMを内蔵するものだが,記録媒体にハード・ディスク装置(HDD)を用いるタイプについても,年末商戦には1機種か2機種を投入する計画という。

まずは8機種を投入へ