PR

 カナダNortel Networks Ltd.は,同社がソフトバンク・グループのBBモバイルと共同で実施している1.7GHz帯を利用した第3世代移動体通信システム「UMTS(universal mobile telecommunications system)」の実証実験の中で,UMTSとIEEE802.11無線LAN間のハンドオーバーの動作を確認した,と発表した。「1.7GHz帯を利用した両システム間のハンドオーバーの実証は世界初」(Nortel社)という(Tech-On!の関連記事)。ここでいうUMTSは,日本ではW-CDMAと呼ばれている。

 今回Nortel社が実施した実験は,各種サービスをユーザーが移動しながら利用している際に,接続する基地局をUMITSと無線LANシステムの区別なく自動的に切り替えるというもの。これが実現すれば,ユーザーは無線システムの違いを意識することなく,1台の端末で音声サービス,インターネット上のWWWサイトの閲覧,メールの送受信,各種ファイルのダウンロードなどを利用できるようになる。事業者にとっては,1システムだけでは帯域などに制限がある中,複数のシステムを組み合わせることでより大容量のデータ通信サービス,あるいはより多くのユーザーを収容できるシステムを実現できる,というメリットがある。

 ソフトバンク・グループのソフトバンクBBとヤフーは共同で「Yahoo!BBモバイル」と呼ぶ公衆無線LANの無料試験サービスを2002年5月から実施している。現時点の無線基地局数は「681台」(ソフトバンク)。ただし,同社は「1.7GHz帯の3Gと公衆無線LANの融合サービスについてはまだ何もコメントできない」としている(Tech-On!の関連記事)。