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 フィンランド政府は,移動体通信の「Flash-OFDM」方式を使う「ワイヤレス・ブロードバンド」サービスを申請していたフィンランドの通信事業者Digita Oyの事業計画を認可した(英語の発表資料)。周波数は450MHz帯を利用する。世界各地でFlash-OFDMの実証実験を実施している中で,初の実用化例となりそうだ。Digita社は2006年9月までにフィンランドの北部および東部,2007年12月までにフィンランドのほぼ全域に基地局を展開する計画である。

 ネットワーク構築後,同社は主にネットワークの運用管理を担当し,各サービス事業者にネットワークを開放する。通信サービスは,開放先の各事業者に任せる方針である。

 Flash-OFDMは,米Flarion Technologies,Inc.が開発した通信方式(Tech-On!の関連記事)。OFDM(直交周波数分割多重)のサブキャリヤを高速に周波数ホッピングさせる。誤り訂正符号には,最近急速に採用例が増えているLDPC(low density parity check)符号の一種「Vector-LDPC」を使う(日経エレクトロニクスの関連記事)。Flarion社によれば,遅延が比較的小さいことから,VoIP(voice over interenet protocol)サービスや動画通信に適しているという。また,サブキャリヤとそのホッピング・パターン単位で周波数チャネルを区別するため,隣り合う基地局間で同一の周波数帯を使ういわゆる「SFN(single frequency network)」も可能になる,とする。