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講演の演題は「次世代の検索」
講演の演題は「次世代の検索」
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 来日は2年振りという米Microsoft Corp.のBill Gates氏。東芝との共同会見(Tech-On!の関連記事)を終えた直後の6月27日夕刻,「次世代の検索技術(The Next Generation of Search)」と題した講演を始めた。

 同氏は講演の冒頭,「日本におけるブロードバンドの広がりやモバイルの活用は目覚しい」と話しながら,条件が整っている日本にはMicrosoft社としてもすばらしい事業機会があるとして,日本での検索技術の開発に積極的に投資する姿勢を明確にした。

 同氏によると現在の検索技術は「4年~5年前に比べるとずいぶんよくなったが,まだ始まったばかりにすぎない」とした。ユーザー本位の使いやすさとは,まだまだかけ離れているからだ。同氏は現在の検索サービスが「ユーザーが欲しい答えの代わりにリンクを教えるだけ」「検索結果が限られている」「個人ごとの設定ができない」「ユーザーの質問の意図を理解していない」「答えを導けない質問に対応できない」といった課題を挙げ,今後同社が持つソフトウエア技術をつぎ込んで「賢い」検索エンジンを開発することでこうした課題を劇的に解決していきたいとした。

 最近発表したデスクトップの検索エンジンなどを紹介した後,米国本社Corporate Vice President, MSN Search & Shopping のChristopher Payne氏が現在開発中という検索技術の一部を紹介した。その1つが「start.com」と呼ぶ新しい検索エンジン。ユーザー・インタフェースのレイアウトを変えたり,過去の検索結果などを記録するなどして,カスタマイズできるようにした。start.comでは,検索のためのキーワードを基に最新のニュースに関連付けるなどの機能も持たせる。会場では,メジャーリーグの「Seattle Mariners」というキーワードを基に,同球団のホームページだけでなく,直前の試合結果や選手の統計データが分かるようにした。

 このほか,地図や衛星写真と検索結果を結びつける技術などを,デモを交えて紹介した。Seattle市内の名所となっているタワー「Space Needle」と周辺の駐車場,レストランを地図上にマッピングする。衛星写真と組み合わせることで,移動時に参照しやすくして見せた。

 Gates氏は,これらの将来技術を実用化することで「広告や物流に大きな変革を起こしたい」と検索技術への期待の大きさを改めて語り,27日の講演を締めくくった。

現在の検索技術について5つの課題を指摘
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デスクトップ検索についてGoogleと比較し,ユーザー・インタフェースが優れると強調
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未来の検索としてモバイルとの融合などを挙げる
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将来技術として地図情報などと連携したデモを見せる
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