PR

 総務省は,119番への緊急通報が利用できない状態で電話サービスを提供し続けたとして,KDDIに対して行政指導を行ったと発表した(総務省の発表資料)。不具合が発生した経緯や原因に関する調査結果の報告と,再発防止策を求めている。KDDIは2005年6月13日,静岡県浜松市の一部地域における固定電話サービス「メタルプラス電話」の利用者が119番へ通報できなくなっていたことを明らかにしていた。今回の行政指導は,この不具合に対する処分である。

 総務省は2005年6月22日,やはり119番などへの緊急通報ができない不具合に対する行政指導をNTT東日本に行っている(総務省の発表資料)。くしくも同様の現象をもたらす不具合が同時期に相次いだわけだが,総務省によると「同時期に2つの通信事業者が同様の不具合を引き起こしたのは全くの偶然」(総務省 総合通信基盤局電気通信事業部 電気通信技術システム課番号企画室)という。

 NTT東日本とKDDIで判明した不具合の現象は,いずれも緊急通報ができない状態で電話サービスを提供し続けたというもの。ただし両社の原因は異なる。NTT東日本で不具合が生じたのは消防機関の対応が完了する前に新たな電話サービスの提供を始めてしまったことにある(NTT東日本の発表資料)。これに対しKDDIの不具合の原因は,呼応制御装置への設定漏れだという。KDDIにおける不具合の発生期間は5月18日~5月31日で,対象となった回線数は818回線だった。