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 KDDIは,2005年7月からIEEE802.16eの本格的な実証実験を始める(発表資料)。同社は,同方式の無線局の実験局免許を取得済みで,大阪地区中心部で基礎的な伝送実験に成功していた。7月からの試験はこれを受けたもので,都市部における第3世代移動体通信(3G)を補完する無線方式としての性能を評価するのが目的としている。実験では,PCカード型端末など100台以上の移動局を使用するという。

 IEEE802.16eは,IEEE (Institute of Electrical and Electronic Engineers)が標準化している無線アクセス技術で,KDDIによれば時速120km以下の移動環境でも通信できるという。2005年9月にも正式に標準化される予定になっている。

 IEEE802.16系の無線アクセス方式には,いくつかの派生方式がある。最初のIEEE802.16は,10~66GHzを対象にした固定無線アクセス技術であり,2001年12月に承認された。続いて2003年1月には11GHz以下の周波数を対象にしたIEEE802.16aが規格化された。さらに,2004年6月に承認された「IEEE802.16-2004」は,室内でも利用できるように拡張したものだ。「 WiMAX 」と呼ばれる技術は,このIEEE802.16-2004の256個のサブチャネルによるOFDM物理層モードをベースにしたものである。

 KDDIが実験を始めるIEEE802.16eは,IEEE 802.16-2004の拡張規格という位置づけであり,移動性を追加した。2005年9月にも標準化される予定になっている。