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 米Jaalaa Systems,Inc.は,独自開発した近距離無線通信仕様に基づく無線通信用LSI「JA5200シリーズ」の詳細な仕様を,2005年6月29日~7月1日に東京ビッグサイトで開かれた展示会「ESEC」で公開した。RF回路,マイクロプロセサ,パワー・アンプなどを1チップに上に集積した。0.18μmルールのCMOS技術を使って製造する。2005年9月にエンジニアリング・サンプルを出荷し,2006年前半に量産する計画。標準的なソフトウエアを組み込んだ場合のサンプル価格は,1個3000円程度という。

 同社はJA5200シリーズをその開発キットと合わせて「KillerBee - XR(extended range)」とも呼んでいる。想定する用途は,近距離無線通信の規格「ZigBee」とほぼ同じ,2.4GHz帯無線タグや各種のセンサ・ネットワークなどである。KillerBeeの名前の由来は「アフリカにいる蜂の名前。繁殖力が高いことにあやかった」(Jaalaa社の日本支社,ガイア・システム・ソリューション)とするが,「ZigBeeへの対抗という意味もないことはない」(同社)という。

 ZigBeeとの違いは「伝送速度がずっと高速である点」(同社)という。ZigBeeは250kビット/秒止まりだが,KillerBee - XRは,2Mビット/秒と速い。伝送距離も伝送速度が250kビット/秒の時に50m以上と長い。その一方で,消費電流は送受信のピーク時で20mA以下。これはZigBeeとほぼ同等であるという。また,待機時の電流は,12μAと小さい。技術的な詳細は明らかにしていないが「ZigBeeと違い非線形な増幅器を使っていることやMAC回路を工夫した」(同社)という点がこうした電流効率の高さにつながっているという。