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 日本テレビ放送網は,2005年7月12日の日本経済新聞の朝刊で「10月からインターネットで自社番組を有料配信する」などと報じられたことについて,「現在,鋭意検討中」とコメントした。番組のインターネット配信へ向けて検討を進めていることは事実だが,初期投資額などもまだ決まっていないとしている。今回報道された放送時間や料金,収入モデルなどは,「検討中のシミュレーションの1つ」(日本テレビ広報)といい,サービス開始時期についても「希望として10月にスタートできればいいとは思うが,決定ではない」(同)とする。

 テレビ番組のインターネット配信については,東京放送(TBS)でも実現を目指して検討を進めている。ただし「課題も多く,今すぐ実現とはいかない」(TBS広報)とする。最も大きな課題は著作権の権利処理。「特に権利者団体に属さない,いわゆるフリーの権利者などへの対応が難しい」(同)という。

 テレビ朝日やテレビ東京では,ネット配信を行うかどうかも含めて検討している段階だといい,配信を前提として実現方法を検討している日本テレビやTBSとは,やや温度が異なる。フジテレビジョンは,2005年7月下旬に開始するブロードバンドでのオンデマンド動画配信サービス「フジテレビ On Demand」において,当初は同社のCS放送局のコンテンツを中心に配信する計画だが,「将来的には,フジテレビの様々なコンテンツが検討の対象になる」(フジテレビ広報)としている。

 民放キー局では少なくとも検討が始まっている番組のネット配信だが,日本放送協会(NHK)では,「NHKとして番組のネット配信を行う予定はなく,現段階では検討もしていない」(NHK広報)という。ただし,2005年7月1日より,ブロードバンドによるコンテンツ配信を手掛けるISP企業に番組を提供する形で,間接的には既に番組の配信を開始している。「配信事業の主体になる計画はないが,ブロードバンドに放送コンテンツを,という政府の方針には協力していく」考えだ。