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 富士写真フイルムは,2005年度第1四半期(2005年4~6月)の業績を発表した。売上高は対前年同期比2.2%増の6251億8100万円,営業利益は同21.9%減の311億9200万円で,増収ながら減益の決算となった。デジタル・カメラやカラー・フィルムを含むイメージングソリューション部門の営業利益が大幅に落ち込んだことが,同社全体の減収の主因という。

 イメージングソリューション部門は売上高が対前年同期比14.1%減の1681億2200万円,営業利益が同95.8%減の3億5200万円と減収減益。カラー・フィルムの市場縮小や,デジタル・ミニラボの需要一巡,デジタル・カメラの価格下落などにより,業績は低迷した。デジタル・カメラは,価格競争が激しい北米市場で「苦戦が続いている」(同社広報)。同社はこの第1四半期に全世界で対前年同期比20.8%増の145万台のデジタル・カメラを販売したが,平均販売価格は前年同期から10%程度下がっているという。なお,通期(2005年4月~2006年3月)では770万台の販売を見込んでいる。

国内デジタル・カメラの市場シェアは急拡大中

 海外では不振だったデジタル・カメラだが,国内では非常に好調だった。薄型機種や,手ブレや被写体ブレに強い機種など,新製品の販売が好調に推移している(Tech-On!関連記事1)。市場シェアも前年同期に10%程度だったところ,この第1四半期に15%程度まで拡大,さらに2005年7月時点では18%程度にまで上昇しているという。平均販売価格も国内に限っては前年同期とほぼ同等にとどまっている。

 第1四半期は20%台の減益決算となったが,同社は通期業績について,売上高2兆7000億円(対前年度比6.8%増),営業利益1700億円(同3.4%増)と増収増益の予測を掲げている。今後,業績を押し上げる要因として,需要の旺盛なFPD材料事業の強化を進めていることを挙げた(Tech-On!関連記事2同3)。「FPD材料は生産すれば売れる状況で,工場が立ち上がって生産量が増えれば,それがそのまま売り上げ増になる」(同社広報)という。

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