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 ケンウッドの2005年度第1四半期(2005年4~6月)決算は増収増益となった(発表資料)。売上高は対前年同期比3.4%増の435億1400万円,営業利益は同9.1%増の17億9400万円である。増収要因は,業務用無線機器などのコミュニケーション事業が好調だったことや,ホームエレクトロニクス事業の赤字幅を縮小したことなど。ホームエレクトロニクス事業は,海外のホームシアター事業を縮小した効果などから,営業損失が前年同期の7億8500万円から4億7400万円まで圧縮された。

 主力のカーエレクトロニクス事業は,売上高が対前年同期比1.1%増の262億7400万円,営業利益は同25.9%減の7億1700万円となった。2004年10月に発生した新潟県中越地震の影響で,市販カー・オーディオの部品の調達先を一時的に変更し,それをまた元に戻したため,コストがかさんだという。価格の下落が依然として厳しいこともあり,売り上げは前年同期並みを確保したものの,損益が落ち込んだ。ただし,第2四半期からは地震の影響によるコスト高騰は一掃され,損益は改善する見通しだ。

 市販カー・マルチメディア事業は,従来はデンソーと共同開発していたカーナビを全て自社で開発する体制に移行したことの影響で,一時的に製品系列が少なくなり,売り上げが低迷した。ただし,この新体制により,研究開発費を大幅に縮減できたとする。OEM事業は引き続き好調に推移している。

 第2四半期は,2005年6月に発売したハード・ディスク装置(HDD)搭載の携帯型音楽プレーヤ(Tech-On!関連記事)や,第2四半期に投入予定の据置型オーディオのハイエンド機が業績に寄与し始める見通し。HDD音楽プレーヤの受注は「予想を上回るペース」(同社広報)という。同社のHDD音楽プレーヤは「他社製品より1万円ほど高いので販売数量には期待していない。小さいながら収益の確保できる事業になるはず。このプレーヤと接続できるハイエンドの据置型オーディオを主力に,ホームエレクトロニクス事業を立て直したい」(同)とする。

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