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 カシオ計算機の2005年度第1四半期(2005年4~6月)決算は減収減益となった(PDF形式の発表資料)。売上高は対前年同期比20.8%減の1043億8700万円,営業利益は同49.8%減の35億6600万円と落ち込んだ。同社は減収減益について,携帯電話機の新機種の投入次期が第2四半期に集中していることや,TFT液晶パネルの価格下落が続いていることによると説明しており,業績は「予定通り順調に推移している」とした。

 期初に,海外での売り上げを拡大したいと目標を掲げていたデジタル・カメラは,計画通り,海外での販売台数が前年同期から30%増加した。国内でも市場シェアをこの第1四半期に第3位から第2位に上げている。国内外の合計で販売台数は前年同期から20%増加しており,通期の販売計画500万台,1150億円に修正はない。平均販売価格も,直前四半期の2万3600円に対して2万5000円へ上昇している。同社は2005年度に9機種の新製品を投入する計画で,第1四半期にはこのうち1機種を発売した。第2四半期以降に国内向けに薄型機種を,海外向けに低価格機種を順次,投入していく計画だ。

 TFT液晶パネルは2004年秋から価格の低下傾向が強くなり,携帯電話機向けの需要も低迷が続いている。「ボトム期を脱した」(同社)とはいうものの,まだ本格的な回復は始まっていない。直前期から8%程度とみていた価格の下落幅は10%を超えたという。

 第2四半期は携帯電話機やデジタル・カメラの新機種を投入する予定であることや第1四半期に比べて需要の強い期であることから,全部門で第1四半期の売り上げを大きく上回る見通し。中間期,通期ともに前年実績に対して増収増益を見込む。通期では売上高が対前年度比3.8%増の5800億円,当期純利益は同6.8%増の230億円と予測している。

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