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 ロンドン,ヒューストン,シンガポールに拠点を持つICIS-LOR社の世界DRAM価格調査によると,アジアのスポット市場における256MバイトDIMM(Dual Inline Memory Module)の2005年7月22日までの30日間(6月23日~7月22日)移動平均価格は,PC2100が21.66米ドル,PC2700は43.26米ドルになった。同様に512MバイトDIMMは,PC2100が40.88米ドル,PC2700が41.52米ドル,PC3200が41.82米ドルだった。前週(7月15日までの30日間移動平均)と比べると,256MバイトDIMMのPC2100は+1.82%,PC2700は+0.08%,512MバイトのPC2100は+2.25%,PC2700は+2.18%,PC3200は+1.88%だった。

 2005年7月22日までの30日間移動平均で,スポット価格は全DIMM製品が値上がりした。前回の報告まで下落していたアジア市場の256MバイトDIMM(PC2700)も上昇に転じ,一足早く7月上旬から価格が上がり始めた製品はすべて上昇幅が拡大した。9月の米国新学期のパソコン商戦向けにDRAM需要が増えていることで,DRAMの需給は引き締まりつつある。

 2004年の7月下旬も,需給タイトでDRAM価格が上昇した。加えて,DRAMメーカーのチップ・サイズ縮小による増産が思うようにいかず,9月以降はさらに供給不足が深刻だった。今年も同様のことが起きそうだ。最小加工寸法90nmの微細加工によるチップ・サイズ縮小にメーカーがてこずっているからだ。90nmの微細加工技術はこれまでの微細化以上に難しく,「歩留まりが70~80%に改善するまでに2006年いっぱいかかるだろう」という見方もあるほどだ。チップ・サイズ縮小技術の差が今後のDRAMメーカーの優劣を決定することになる。また,DRAMメーカーが一部の生産ラインをNAND型フラッシュEEPROMの生産に使っていることもDRAM供給にはマイナスとなっている。



表●DRAM代表品種の2005年7月22日までの30日間(6月23日~7月22日)移動平均価格(ICIS-LOR社調べ)
品種 地域 30日間移動
平均価格
(米ドル)
対前週比(注)
512MバイトDIMM
(PC3200)

北米

42.21

+2.75%

欧州

42.90

+2.58%

アジア

41.82

1.88%

注)対前週比は2005年6月16日~7月15日の30日間移動平均価格との比。

地域別のDIMM(512Mバイト品,PC3200)価格の推移(~2005年7月22日,ICIS-LOR社調べ)