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 古河電気工業は2005年度第1四半期(2005年4~6月)の連結決算を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高が対前年同期比7.1%増の1973億5300万円,営業利益が同74.5%増の65億8800万円である。不振の前年同期に対しては大幅な増益,直前の四半期に比べても堅調な業績となった。

売上高と営業利益の推移(2003年度第1四半期~2005年度第1四半期)

 赤字が続いた情報通信部門もこの第1四半期に黒字化を達成した。同社が2005年3月に発表した経営計画では,2005年度中に黒字化を目指すとしていたが,早期に実現できたことになる(Tech-On!関連記事)。収益の改善は,レーザやルータなどの売り上げ増とリストラの効果によるものという。同部門の売上高は対前年同期比27.6%増の332億4000万円,営業利益は6億400万円である。

 一方で,電装・エレクトロニクス部門は,売上高は対前年同期比3.2%増の416億1400万円と増収ながら,営業利益は同66.0%減の2億9200万円と大幅な減益となった。原材料価格の高騰と販売価格の下落,自動車用部品の売り上げ減が利益を引き下げた。売上高が増加しているのは,連結対象の子会社が増えたためという。

SRC
 同社は決算発表と同日,タイに自動車部品の製造子会社を設立すると発表した。新会社では,ホンダなど日系の自動車メーカーに向けて,自動車エアバッグ用ステアリング・ロール・コネクタ(SRC)やワイヤ・ハーネスを生産する。資本金は約5億円,資金投入額は約10億円である。2005年10月に設立し,2006年2月の操業開始を目指す。

 第1四半期決算では足を引っ張る格好となった自動車部品事業だが,市場の拡大を見込んで,同社は強化に努める考え。2005年3月に「戦略ファンド」として調達した200億円のうち(Tech-On!関連記事),約50%を自動車市場へ,約30%を電子部品市場へ,約20%を人材の育成やシステム投資に充てるとしており,今回の子会社設立は,このファンドを利用した施策の第1弾となる。

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