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 セイコーエプソンは,インクジェット・プリンター・カートリッジに関する特許を侵害されたとして,2005年5月に上海市知識産権局に行政差止を申請していた件で,このほど和解したと発表した(発表資料)。上海中材数碼科技発展有限公司が,エプソン製プリンター向けに製造・販売してきたインク・カートリッジについて特許侵害を認め,和解が成立した。エプソンは2005年6月にも米国,英国でそれぞれ1件ずつ,インク・カートリッジに関する特許侵害訴訟で和解を成立させている。

 中国における知的財産権の侵害品差止請求を行う手段は,裁判制度の他に,地方知識産権局への行政差止申請がある。今回,エプソンは特許権(発明専利)を用いて侵害品差止を上海市知識産権局に申請した。上海市知識産権局に対する,特許権を用いての行政差止処分申請は日本企業では初めてのケースという。

 今回の和解により,上海中材数碼科技発展は,すでに市場流通している「B&C」ブランドおよび「倍喜」ブランドのインク・カートリッジを自主回収および破棄するとともに,製造設備や在庫を廃棄する。和解条件には,訴訟費用と実質的な損害賠償の支払い事項を含んでいるが,金額等の詳細は公表していない。