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 ロームは2005年度第1四半期(2005年4~6月)の業績を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は対前年同期比2.8%減の951億9200万円とわずかな減少にとどまったが,営業利益は同42.9%減の152億2700万円と大幅に落ち込んだ。売上原価の上昇と製品販売価格の下落により,利益率が低下したという。

 集積回路部門の売上高はほぼ前年同期並みの417億3000万円だった。ハード・ディスク装置(HDD)やフラッシュEEPROMを記録媒体に用いた携帯型音楽プレーヤや,液晶テレビなど向けのLSIは需要が堅調に推移した。携帯電話機向けの液晶ドライバLSIや音源LSIも好調を維持している。一方,デジタル・カメラやDVDプレーヤ向けは需要が鈍化し,価格も大きく下がった。

 半導体素子部門の売上高は対前年同期比2.1%減の373億3900万円。携帯電話機向けに白色/青色LEDは好調に推移したものの,パワーMOSFETやパワー・ダイオードの需要が伸び悩んだ。CD書き込み用の高出力半導体レーザは2波長品を含めて好調だったものの,読み取り用レーザはセット・メーカーの生産調整の影響で低迷した。

 受動部品部門では海外メーカーなどとの競争が激化し,売上高は対前年同期比6.7%減の58億9000万円となった。ディスプレイ部門も同11.2%減の102億3200万円と減収である。デジタル・カメラの需要減退により,LEDディスプレイの売り上げが伸び悩んだ。中国などの携帯電話機市場における生産調整の影響で,液晶モジュールやカメラ・モジュールが低調に推移した。

 第1四半期は減収減益の決算となったが,同社は通期で増収増益を見込んでいる。売上高3875億円(対前年度比5.0%増),経常利益835億円(同5.3%増),当期純利益545億円(同20.7%増)との前回予想から修正はない。「季節的な動向で第1四半期は低迷したが,第2四半期以降は需要も盛り返すはず。秋から冬にかけてはセット・メーカー側で生産調整の動きが出てくるとは思うが,それでも前年実績は上回る」(同社広報)との見通しを示した。

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