「10~20年という歳月を費やしても量子コンピュータをシステムとして完成させたい。そのためには,基本素子となる量子ビットを,半導体LSI技術を活用できるSiで構成することが必要条件だと考えた」(日立製作所 基礎研究所 所長の長我部信行氏)。 日立ヨーロッパ社の英Hitachi Cambridge Laboratoryは,英The University of Cambridgeと共同で,二つのSi量子ドットを使って量子コンピュータの基本素子となる量子ビット(qubit:キュビット)を作製し,動作周波数2.5MHzで200nsのコヒーレンス時間を実証した。コヒーレンス時間は,量子ビットが信号0と1の重ね合わせ状態を保ち,量子演算のステップを繰り返すことが可能な時間のこと。今回得られた値は,数nsのオーダーだった従来の量子ビットに比べて2ケタ高い。
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