PR
PDPとして初めてフルHDに対応した松下電器産業の65型プラズマ・テレビ
PDPとして初めてフルHDに対応した松下電器産業の65型プラズマ・テレビ
[画像のクリックで拡大表示]
消費電力を抑えた37型,42型,50型を加え,PDPテレビに計4機種を新たにラインアップ
消費電力を抑えた37型,42型,50型を加え,PDPテレビに計4機種を新たにラインアップ
[画像のクリックで拡大表示]
イメージ・キャラクターを務める女優の小雪さんが登場。「黒の締まり感がある画像を強調するために,新CMでは黒猫に扮しました」
イメージ・キャラクターを務める女優の小雪さんが登場。「黒の締まり感がある画像を強調するために,新CMでは黒猫に扮しました」
[画像のクリックで拡大表示]
パネルを材料や構造から見直し,高精細化による輝度の低下を防いだ
パネルを材料や構造から見直し,高精細化による輝度の低下を防いだ
[画像のクリックで拡大表示]
「同じフルHDでも動画では液晶に比べてプラズマの美しさが際立つ」(松下)
「同じフルHDでも動画では液晶に比べてプラズマの美しさが際立つ」(松下)
[画像のクリックで拡大表示]

 松下電器産業は,PDPとしては業界初となるフルHD(207万画素:水平画素数1920×垂直画素数1080)対応の65型パネルを搭載したプラズマ・テレビを,2005年11月1日に発売する。これに先駆けて,年間消費電力量を「業界最小レベルに抑えた」(同社)とする50型以下のプラズマ・テレビ3機種を同年9月10日に発売する。

 なぜ,フルHDを65型で導入したのか--。PDPでのフルHD対応一番乗りを果たした松下は,8月25日に報道関係者700人を集めて開催した新製品発表会の冒頭,その理由に触れた。

 家庭のリビングで65型のテレビを視聴する場合,画面から3~4m離れて見るのであれば,「従来のHDでも視聴者が感じる画面の美しさの面で差し支えはない」(同社)。ただし,日本の住環境ではリビングにそれほどのスペースは確保しにくい。しかも,65型ならではの“映画並み”の臨場感を得ようとすると視野角を45度まで広げる必要があり,その場合画面との距離は1.8mとなる。これほど距離が短いと,従来のHDでは視聴者の目に「画素の存在」を感じさせてしまう。そこで,画素数が同社の従来のHD仕様(105万画素:1366×768)の約2倍となるフルHDが必要になるというわけだ。

画素の開口率向上と応答速度や放電のバラつき抑制で輝度低下を克服

 「われわれがこれまで培ってきたプラズマ・テレビ製造技術の総力を結集した」(松下電器産業 常務役員 パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏)という今回の新製品のカギとなったのは,高密度で均一に画素を形成する技術と,高精細化した場合に低下するパネルの輝度を従来のHD並みのレベルに引き上げる技術である。このうち輝度の低下は,これまでPDPがフルHD対応で液晶に遅れをとってきた大きな理由だった。

 今回のパネルでは,微細な画素の形成技術の導入と共に,輝度向上のために次の二つの点を改良した。第1にパネルの開口率を従来比で25%向上させた。第2に画素ごとの輝度のバラつきを抑制した。パネルの「材料や構造まで立ち返って見直した」(松下電器産業 パナソニックAVCネットワークス社 PDPモジュール技術グループ パネル技術チーム チームリーダーの武藤 泰明氏)ことで,画素ごとの駆動電圧への応答速度やプラズマ放電のバラつきを抑え,パネル全面にわたって高い輝度を確保した。

 画素の駆動回路もフルHDに対応して高速化した。画素の駆動方向であるパネル縦方向のライン数が増えるため,駆動速度を高めないと一定時間内にパネル全面を光らせることができないためである。なお,同社が2004年に発表したデジタル家電向けプラットフォーム「UniPhier」の開発環境は,今回の駆動回路には適用しなかった。ただし,開発期間短縮の点などから,今後製品化するフルHD対応パネルには「UniPhierをぜひ適用したい」(松下の武藤氏)とする。

価格でも競争力を強化,フルHDは他の画面寸法への対応も視野に

 今回の製品の発売時の価格はオープン価格だが,店頭予想価格は99万円とした。現在店頭で販売されている同社の従来のHD対応の65型プラズマ・テレビの実勢価格は150万円以上であり,「業界をアッと言わせるに足る価格」(松下の牛丸氏)とする。他の画面寸法のプラズマ・テレビのフルHD対応に関しては「市場の反応を見ながら,順次導入していく」(同氏)としている。

 フルHD対応の65型に先駆けて9月に発売する3機種は,37型,42型,50型の従来のHD対応のプラズマ・テレビである。特徴は,「PDP,液晶を含めたすべての薄型テレビの中で最小レベル」(松下の牛丸氏)の年間消費電力量を実現したことだ。37型では従来比で約43%減の219kW時/年,42型で約39%減の288kW時/年,50型で約34%減の395kW時/年である。年間の電気料金に換算すると,各機種で3500~4500円程度の削減につながるとする。店頭予想価格は,37型が34万円,42型が約44万円,50型が58万円である。37型は“1型1万円”を下回る価格となる。