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点線がFCCの屋内での規制値で,黄線が今回の暫定マスク案
点線がFCCの屋内での規制値で,黄線が今回の暫定マスク案
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 国内でのUWBの送信出力規定に関して議論を進めている総務省のUWB無線システム委員会の作業班は,2005年8月25日に開催した作業部会において,日本のUWBの送信出力規定に関する暫定的な周波数マスク案を公開した。「このマスク案がそのまま答申案となるわけではないが,今後の議論のたたき台となる」(総務省)。同作業部会および委員会は,年内の議論の決着を目指している。

 公開した暫定マスク案では,3.4GHz~4.8GHz帯,および7.25GHz~10.25GHz帯で許容する送信出力値を,条件つきながらも-41.3dBm(米FCCの周波数出力規制値と同様)とする案を提示した。ただし,「第4世代移動体通信および放送(FPU)に対する有効性が検証された干渉回避技術が確立した場合,当該技術を備えた装置は-41.3dBm/MHzまでレベルを緩和する。それを満たさない装置は-70dBm/MHz以下とする」ことを義務付ける内容である。加えてUWBの利用は屋内限定とする方向で議論するという。

 ここで求めている干渉回避技術の内容やその有効性の判断については,「関係者間の合意に基づく実証実験等により確認を行なう」としている。なお4.8GHz~7.25GHzの間の許容値は-70dBm/MHzとしている。同作業部会は,2005年10月にスイスのジュネーブで開催するITU-R会合でのスペクトル・マスク案などの値を参考にしながら,日本としての規制値などを定めていく予定で,今後数値が変更される可能性も高い。

 この暫定マスク案について,UWB用チップセットを開発する米半導体メーカーからは,「FCC値より厳しくなったが,ITU-Rほどの厳しさではない」とし,早くも歓迎するコメントまで飛び出している(発表資料)。