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 香港の大手財閥,Hutchison Whampoa Ltd.(HWL)は,2005年1月~6月の決算を発表した。同社の中核事業の1つである第3世代携帯電話(3G)事業の売上高は対前年同期比291%増の172億5600万香港ドル(1香港ドル=14.2円換算で約2450億円)と大幅な増収を記録した。一方で金利・法人税・償却費控除前損失(LBITDA)は63億7500万香港ドル(約905億円)で,前年同期より3億9400万香港ドル(約56億円)悪化した。純損失(NLAT)は前年同期の104億1400万香港ドル(約1479億円)に対し今回は53億4800万香港ドル(約759億円)となり,最終赤字幅をほぼ半分に圧縮した(PDF形式の発表資料)。

 HWLの3Gサービスの総加入数は2005年8月24日現在で941万2000と,1000万契約に迫りつつある。前回公表時の2005年3月の総加入数は808万契約だった。2004年8月の総加入数は326万契約であり,2005年3月以降の加入数の伸びが鈍化している。これについてHWLは,「利用実績のないプリペイド顧客を総加入数の算出から除外したことに伴う一時的な影響が出ている」とコメントしている。ちなみに,2005年4月~6月の新規加入数は190万という。

 地域別で加入数が最も多いのはイタリアの452万2000契約(前回公表時は356万契約)で,英国の321万4000契約(同302万1000契約)がこれに続く。2004年7月~2005年6月平均の1契約当たりの月間平均収入(ARPU)はイタリアが356.93香港ドル(約5068円),英国が491.01香港ドル(約6972円)。前回公表時のARPU(2004年1月~12月平均)はそれぞれ463.91香港ドル(約6588円),578.04香港ドル(約8208円)で,ARPUの減少傾向が続いている。

 一方で,非音声ARPUの比率はイタリアが26%,英国が22%で,前回公表時(イタリア23%,英国20%)をいずれも上回った。加入数に占めるプリペイド比率もイタリアが87%,英国が47%と,前回公表時(イタリア90%,英国55%)から減少に転じ,ポストペイド顧客の比率が増加している。

 HWLの本拠地である香港での加入数は38万3000契約。前回公表時の2005年3月の加入数は28万2000契約だった。なお香港の3G事業については,今回ARPUの公表を取りやめている。

 港湾,小売,不動産,エネルギー,通信などを含む,HWL全体の2005年1月~6月の連結業績は,売上高が対前年同期比33%増の1091億8400万香港ドル(約1兆5504億円),純利益は同10%増の118億2400億香港ドル(約1679億円)だった。