PR
NTTドコモ初のテレビ受信機能付き携帯電話機「P901iTV」
NTTドコモ初のテレビ受信機能付き携帯電話機「P901iTV」
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTドコモの「P901iTV」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)は,NTTドコモとしては初めてのテレビ受信機能付きの端末である(発表資料)。現行の軽量機種「P901i」をベースにし,テレビ放送受信や非接触ICカードによる「おサイフケータイ」,自動時刻補正などの機能を追加した。重さはP901iの104gに対して,P901iTVでは145gになっている。

 同端末は,デジタル放送の視聴地域が拡張途上である過渡期であることを踏まえ,デジタル放送だけでなくアナログ放送も受信できるようにした。連続視聴時間は,アナログ放送の1.5時間に対し,デジタル放送では2.5時間以上という。

 両者で1時間の差があるのは,デジタル方式の方が消費電力が小さいチューナ以外にも,デジタル放送ならではの工夫を凝らしているためとする。「アナログ放送受信時ではテレビ放送受信時に回路を常時起動するのに対し,時系列で送られてくるデジタル放送の映像や音声データについて受信したタイミングでそれぞれの処理回路を間欠的に起動することで,消費電力を抑えられているから」と説明する。

 テレビ視聴ができなくなった後も,一定時間は通話できる。電池の供給電圧を監視し,一定値よりも下がると強制的にテレビ機能を使えないようにする。この状態で通話は可能だという。

 P901iTVは放送番組を録画できる。テレビ番組の著作権に配慮し,取り外し可能な外部メモリではなく,内蔵メモリにのみ録画する。録画時間は現時点で未定である。会場の説明員は「2時間ドラマのようなものは自宅のDVDレコーダなどで録画するだろう。携帯電話機で録画したいというコンテンツはどんなものになるのか」と話しており,今後ユーザーが録画したいと考える番組内容を見極めたうえで搭載メモリ量は決めることになりそうだ。

 NTTドコモは,同端末を 「CEATEC JAPAN 2005」で実演する予定にしている。