パイオニアは,ハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダの新製品3機種を発表した。ハイビジョン対応の地上/BS/110度CSデジタル・チューナを内蔵し,HDMI端子を装備する「DVR-DT90/-DT70」をファミリー向けに,操作を簡単にした「DVR-330H」を20代~30代独身女性向けに発売する。
![]() 3機種4タイプを発表 |
DVR-DT90/-DT70は,HDDまたはDVDを再生しながらデジタル放送とアナログ放送の2番組を同時に録画できる。また,片面2層DVD-R DLディスクへのVRモード録画を世界で初めて可能にしたという。番組だけでなく,電子番組表などのGUI画面もハイビジョン(1920×1080ドット)表示するのも特徴の1つ。「新聞紙面のテレビ欄より格段にクリア」(同社広報)という。発売時期は11月下旬を予定している。価格はオープンだが,HDD容量が500GバイトのDVR-DT90が税込み15万円前後,250GバイトのDVR-DT70が12万円前後になる見込み。
![]() GUI画面もハイビジョン |
DVR-330Hは,女性ユーザーの割合が年々高まっていることや,20代~30代女性の購入意欲が強いなどの同社独自のマーケティング調査結果を受けて,20代~30代独身女性をターゲットに製品設計を行った。筐体カラーはシルバーとホワイトを用意。幅360mmと小型である。筐体前面やリモコンのボタンの数も絞り込み,「簡単操作」をうたう。筐体前面の液晶パネルは,録画中にはピンク色に光るなど,「遊び心を加えた」(同社広報)とする。HDDの容量は160Gバイト。10月中旬に発売する。オープン価格だが実勢5万円程度になる見込みだ。
![]() パイオニアの調査結果 |
![]() インテリアとの調和を意識したデザイン |
Blu-rayの市場は「まだ」
記者発表の会場では,パイオニアらが推進する次世代光ディスク規格「Blu-ray Disc」対応の録画機に関する質問が飛んだが,「Blu-ray Disc録画機の主な市場は日本になるとみているが,まだ十分な市場が形成されていない状況だ。対応する録画機の市場投入について,具体的な時期を話せる段階にない」(同社広報)とした。