ロンドン,ヒューストン,シンガポールに拠点を持つICIS-LOR社の世界DRAM価格調査によると,アジアのスポット市場における256MバイトDIMM(Dual Inline Memory Module)の2005年9月16日までの30日間(8月18日~9月16日)移動平均価格は,PC2100が21.68米ドル,PC2700は41.60米ドルになった。同様に512MバイトDIMMは,PC2100が41.10米ドル,PC2700が41.60米ドル,PC3200が41.60米ドルだった。前週(9月9日までの30日間移動平均)と比べると,256MバイトDIMMのPC2100は+0.17%,PC2700は+0.18%,512MバイトのPC2100,PC2700,PC3200は+0.18%だった。
DIMMの2005年9月16日までの30日間移動平均スポット価格が,アジア市場で上昇した。しかし,北米市場では横ばい,欧州市場では下落が続いた。世界全体のパソコン出荷は好調だが,北米では秋の新学期向けパソコン需要に陰りが見え始め,その一方でノート型パソコン向けチップセットが不足するなど,パソコン出荷台数をパソコン・メーカー自身が見通しにくくなっている。こうしたことから2005年9月中のDRAM価格は,小幅な動きが続くだろう。
表●DRAM代表品種の2005年9月16日までの30日間(8月18日~9月16日)移動平均価格(ICIS-LOR社調べ) | ||||||||||||||
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注)対前週比は2005年8月11日~9月9日の30日間移動平均価格との比。
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地域別のDIMM(512Mバイト品,PC3200)価格の推移(~2005年9月16日,ICIS-LOR社調べ) |