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図1 キーボードの代わりにタッチパネル機能付きの液晶ディスプレイを配置
図1 キーボードの代わりにタッチパネル機能付きの液晶ディスプレイを配置
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図2 「切替」ボタンを押すと,表示するボタンが切り替わる。視認性に配慮してボタンを大きく表示できるようにした
図2 「切替」ボタンを押すと,表示するボタンが切り替わる。視認性に配慮してボタンを大きく表示できるようにした
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図3 フォーカスを当てるボタンを一定周期で変える。フォーカス時間は最大2秒
図3 フォーカスを当てるボタンを一定周期で変える。フォーカス時間は最大2秒
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図4 大型のボタンなどを接続してディスプレイに触れずに操作できるようにすることも可能
図4 大型のボタンなどを接続してディスプレイに触れずに操作できるようにすることも可能
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 NTTドコモは,使いやすさを重視した携帯電話機を三菱電機と共同で試作した(発表資料)。「2画面ユニバーサルデザイン携帯電話試作機」と呼ぶ。折り畳み式の筐体を採用し,一般的な携帯電話機が備えるキーボードの代わりに,タッチパネル機能付きの液晶ディスプレイを配置した(図1)。携帯電話機「らくらくホン」の開発などに見られる,いわゆる「ユニバーサル・デザイン」への取り組みの一環だとNTTドコモは説明する。

 キーボードの代わりに採用したタッチパネル式ディスプレイには,操作ボタンやテンキーなどを表示する。ディスプレイの下に配置した「切替」ボタンを押すことで表示内容を切り替えられる(図2)。ディスプレイ上のボタン部分に触れると,ユーザーは手ごたえを感じる。いわゆるフォース・フィードバック機能を組み込んだからである。

 「オートスキャン」と呼ぶ機能も搭載した。ボタンに対するフォーカスを一定周期で常時動かし,ユーザーがディスプレイのどの部分に触れても,その時点でフォーカスが当たっていたボタンが押されたことにするというものである(図3)。これにより,小さなボタンを押すという操作が難しいユーザーでも携帯電話機を容易に使えるようになる。加えて,イヤホン端子に操作補助具などを接続し,ディスプレイに触れずに操作できるようにすることも意識した機能だ(図4)。

 文字入力には,2回画面に触れることで文字を選択する方式を採用した。1回目に「あ」「か」「さ」「た」「な」などの行を指定し,2回目に所望の文字を選択することになる。

 NTTドコモは「CEATEC JAPAN 2005」にこの端末を出展する。「実際に手に取って操作感を確かめられるようにする」(同社 広報部)。