FDKは,耐熱温度が+800℃と高い熱電材料を開発した。材料はスピネル型のフェライト。熱電材料として使われている従来のBi-Te系の材料では+300℃程度が限界だった。主に自動車の排ガスの熱や工場の廃熱を利用する発電などに向けるという。+800℃と上限温度を上げることにより,さらに廃熱を利用しやすくなる。産業技術総合研究所も+800℃で安定動作する熱電変換モジュールを開発している(Tech On!関連記事)。熱電材料の性能を示す無次元性能指数(ZT)はn型で,+800℃の時に0.05。さらにZTを0.3まで高めてモジュール化すれば,手のひら大の大きさで10Wの出力を得ることができる。材料コストはBi-Te系に比べて安く,インダクタやトランスなどに向けた同社従来品のフェライト材料と同程度になるとする。
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