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 データガレージは,独自調査で集計および算出する半導体BB比(受注額/出荷額)である「DGレシオ」の2005年8月分を発表した。DGレシオは2005年7月の1.11から変わらず横バイとなった。受注は1.26と対前月比0.04の増加,販売は1.26と同0.04の増加となった(Tech-On!関連記事)。

Siファウンドリを中心に工場稼働率が改善

 受注,販売額は2005年6~8月の3カ月連続で増加しており,「緩やかながら回復傾向が継続している」(データガレージ)。LSI工場の稼働率も改善しており,7~9月はSiファウンドリを中心にさらに稼働率が改善すると見る。

 分野別では,PC向け部品の受注が回復しているメーカーが増加している。ただし,米国市場の新学期需要が期待ほど高まっていない点が懸念される。携帯電話機向けは,受注・販売ともに8月は急回復しており,年末商戦に向けてさらなる市場の盛り上がりが期待できる。民生機器向けでは,7月に続き8月もTV関連の部品発注の動きが活発。その一方で,薄型TVなどデジタル家電の価格は下げ止まっていない。

 DGレシオは世界の半導体,電子部品,製造装置,材料メーカー約20社からの聞き取り調査を基に,データガレージが独自に算出している。調査対象としている会社の社名は公表していない。

受注,販売額が3カ月連続して増加。9月以降に本格回復を期待。
受注,販売額が3カ月連続して増加。9月以降に本格回復を期待。
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