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VSuiteを搭載した携帯電話機
VSuiteを搭載した携帯電話機
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CEOのGeruson氏
CEOのGeruson氏
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 携帯電話機でユーザーがしゃべった声をテキストに変換するソフトウエア「VoiceMode」などを開発する米VoiceSignal Technologies,Inc.は,同社のソフトウエアを搭載した携帯電話機が,2006年にも日本で発売される見通しを明らかにした。VoiceModeは,これまでに韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.の北米向け端末に採用された事例がある(関連記事 )。日本で発売される端末には,音声認識機能を中心とする「VSuite」が搭載されるもよう。同社CEOのRich Geruson氏が「CTIA Wireless I.T. & Entertainment」で明らかにした。

 同社のVSuiteは,ソフトウエアの格納に必要なメモリー容量が約360Kバイトと小さいことが強みで,これまでに4500万台の携帯電話機に搭載されているという。同社はVSuiteで音声認識可能な言語として21種類の言語への対応を完了済みで,その中に日本語も含まれる。「2006年末までには45種類まで増やし,インドや中国,ブラジル,ロシアといった国々に向けた製品への搭載も狙っていく」(同社CEOのGeruson氏)。同社はさらに,携帯電話機のメールやテキスト・メッセージを音声に変換するソフトウエア「VSpeak」も開発し,CTIAの開催に合わせて携帯電話機メーカーへの売込みを活発化させている。

 音声をテキストに変換するVoiceModeに関しても,2006年には日本語対応に着手する予定。「我々の音声認識ソフトウエアでは,利用する際に発話者の音声登録やトレーニングが必要ない。面倒な登録無しですぐに利用できることが強みだ」(CEOのGeruson氏)。VoiceSignal社は,今後はこうした音声利用の入力手段の利用が増えることを期待している。「携帯電話機の小さなキーで長いテキストを打ち込むよりも,音声で長文を入力できた方が楽に決まっている。日本語の場合は,よりそうした傾向が強いと思う」(CEOのGeruson氏)と,日本市場への期待が大きいことを強調していた。