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 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は,タッチ・パネル機能を集積した液晶パネルを開発した(ニュース・リリース)。2.4インチ型の320×240画素(QVGA)品で,携帯電話機などへの搭載を想定する。低温多結晶Si TFTガラス基板上に,光センサや増幅器などを集積した。基本的な原理は2004年12月に開催された学会「IDW ’04」で発表されたものである(Tech−On!関連記事1)。今回は,検出した信号を読み出すときのアルゴリズムを大幅に見直すことで,「より実用的な精度に近づいた」(同社)という。

 TMDは先日,光ペンによる入力機能を集積した液晶パネルの開発を発表したばかり(Tech−On!関連記事2)。これは,光が当たった場所を認識する仕組みである。これに対し今回のパネルは,指で触れた部分だけ外光が遮られて陰になるという変化を感知するという違いがある。これと合わせて,ガラス面に触れた指によって,液晶パネルの背面から照らされるバックライト光が反射することも感知する。

 試作品は,2005年10月4日に始まる「CEATEC JAPAN 2005」および,同年10月19日に始まる「FPD International 2005」で展示する。