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図1 大日本印刷が開発した5mm角の無線タグ
図1 大日本印刷が開発した5mm角の無線タグ
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 大日本印刷は実装面積が5mm角と小さい無線タグ「ACCUWAVE-IM0505シリーズ」を開発した(図1)。利用する通信周波数帯は13.56MHzで,ISO/IEC 15693とISO18000-3mode1に準拠する。最大通信距離は20mm~30mmである。アンテナは無線タグIC上に作り込んだ。アンテナが付いて5mm角と小さくしたことで樹脂やプラスチックに埋め込んで,小型の製品や複雑な形状の製品などへの取り付けも容易になったという。

 今回5mm角と小型の無線タグを実現するために,多層化したアンテナを無線タグICの上に作り込んだ。さらに自社で培った金属の微細加工技術を用いることなどで無線タグの小型化を図ったとする。13.56MHz帯を通信周波数帯として利用する無線タグは電磁誘導方式を使ってリーダー/ライターとデータをやり取りする。そのため通信距離を長くしたい場合にはアンテナを大きくするなどして対応する必要があった。

 2005年10月にサンプル出荷を開始し,2006年1月から量産出荷する予定である。量産時の価格は1個100円以下を想定する。まずは1年間で100万個を販売する計画で,2008年には1000万個の販売を見込む。

 なお,今回の開発品は2005年10月4日から始まる「CEATEC JAPAN 2005」で展示する予定である。