韓国Naeil Community Co.,Ltd.は,電力線データ通信用モデムを内蔵したセットトップ・ボックスを開発,米電力線通信の業界団体「 HomePlug Powerline Alliance 」主催の技術セミナーで動作デモを行った。内蔵したのはHomePlug Powerline Allianceの伝送仕様である「HomePlug 1.0」に準拠したモデムで,最大14Mビット/秒のデータ通信に対応できる。近々85Mビット/秒の伝送速度に対応する製品も投入予定。会場では,MPEG-2で圧縮した動画データを電力線経由で伝送する実演を行った。同社は欧米での販売に力を入れており,まずは北米市場に期待するという。
セットトップ・ボックスはMPEG-2のほか,MPEG-4やWMV9などの動画像復号化に対応するほか,IP TV機能やwwwブラウザなどを備える。Ethernet端子と2個のUSB端子を備え,Ethernet経由でデータを伝送することも可能。韓国では同社のほかにも,複数のメーカーが電力線モデム内蔵のSTBを開発済みという。なお利用する周波数帯域は,2MHz~30MHz前後としている。